移民法が改正!?ワークビザ基準変更の真実がヤバすぎる!

2017年8月28日(月)に施行されたニュージーランドの新移民法。ここ3、4年の中では大幅な変更となります。

 

今回変更の対象となったのは、ワークビザの中でもEssential Skills Work Visa(エッセンシャルスキルズワークビザ)という種類です。2017年4月頃から変更のアナウンスがあり、直前には変更点の詳細がImmigration(移民局)より発表されていました。

 

最終的にどのような変更となったか、ニュージーランドでこのワークビザを取得し働く者として記事にしてみたいと思います。 ※永住権も変更に含まれていますがこの記事では割愛します。

 

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変更された「ワークビザ」とは?

 

今回の移民法改正で、全ての「ワークビザ」の申請要件などが変更になるわけではありません。

 

ニュージーランドのワークビザは細かく区別されており、30種類以上のワークビザが存在します。巷で聞く「ワークビザ」という言葉は、ニュージーランドで就労が可能な諸々のビザを一括りにしているケースがほとんどです。【○○○  Work Visa】と、「Work Visa」よりも前に名前が存在します。

 

30種類以上あるワークビザの中で、今回ニュージーランドのImmigration(移民局)が変更の対象にしているのが、Essential Skills Work Visa(エッセンシャルスキルズワークビザ)という種類のワークビザです。

 

ニュージーランドで発行されている就労ビザ(ワークビザ)の中では最も広く知られており、申請希望者が最も多いワークビザの一つになります。イメージがつかない方は、下記の記事にてより詳細な説明を写真付きでしていますので一度ご覧ください^^

ワークビザ・永住権の超厳格化!新基準から考えるべきこと

2017.04.22

 

なぜ移民法が改正の流れになったのか

 

2010年以降、移民やニュージーランド国外からの就労希望者が激増しているのが理由です。

 

2017年時点で、ニュージーランドは人口は500万人にも届かない小さな国です。大阪府の人口が約800万人、東京が約1100万人という数字を見れば一目瞭然。しかし、そんな小さな国から毎年一定数のニュージーランド人が国外に移住してしまいます。理由は「給料」。NZ国内で仕事をするより、オーストラリア、アメリカ、イギリスなどで仕事をする方が稼げてしまうのです。 ※高スキルな仕事ほどこの傾向は顕著にみられます。 ex. 医者など

 

なので、これまでニュージーランドはその人口流出分を移民で補ってきていました。2013年頃までは受入移民数と流出人口のバランスがうまく取れていました。しかし、2014年以降は移民数が流出数を大きく上回っています。特に、インド、中国からが全移民の1/3を占めると言われています。

 

「これでは移民のためのNZになってしまう!!」

「NZ人ファーストであるべき!!」

「移民に仕事を取られてNZ人の雇用がない!!」

 

このような流れから度々移民法が改正されてきましたが、2017年8月28日に大幅な変更に至ったわけです。

 

 

Essential Skills Work Visaの変更点 〜3段階制〜

 

ワークビザ(Essential Skills Work Visa ※以下ワークビザと略)の申請が収入とスキルレベルによって段階分けされるようになるのが大きな変更点。Higherレベル職業、Midレベル職業、Lowerレベル職業の3段階です。

 

画像参照:【 http://goo.gl/tMcqn6 】Immigration(移民局HP)

 

3段階への振り分けは、「時給換算した報酬額」と「仕事のスキルレベル(ANZSCOという指標)」で判断されます。 ※ANZSCOのレベルは一般的に1に近いほど高度なスキルと判断されています。  ※2017年8月28日時点でのNZの最低時給は$15.75です。

 

これまでこのような段階は明確にはありませんでした。そして、今回の変更で主に「Lower Skill」に該当する人に制約が加えられることとなりました。

ANZSCOスキルレベルについて

別途、この「ANZSCO」のスキルレベルに関する詳細な公式ページがあります。…あるのですが、HP自体は非常にわかりにくいです。このHPについては後日まとめを作ってみたいと思います。

Australian Bureau of Staristicshttp://goo.gl/4528A4  】

 

Lowスキル該当者への制約 〜滞在可能期間〜

画像参照:【 goo.gl/BYJxtd 】Immigration(移民局HP)

 

スキルレベルに関わらず時給がNZ$19.96以下の方」、「スキルレベル4or5に該当し時給がNZ$35.24以下の方」の場合、1度の申請で許可される最長期間は12ヶ月までです。12ヶ月満了時に再申請して再度12ヶ月の許可を得ることは可能です。しかし合計36ヶ月までしか「Lower Skill」のワークビザでニュージーランドに滞在できないように今回変更となりました。「Higher Skill」, 「Mid Skill」に該当者はそれぞれビザの期間が最長5年、最長3年となっていますが、再申請に合計期間は設けられていません。 ※下記参照

 

画像参照:【 http://goo.gl/tMcqn6 】Immigration(移民局HP)

 

Once you have spent 3 years working in New Zealand in lower-skilled employment, you will be required to spend 12 consecutive months outside New Zealand before you can be granted another Essential Skills Work Visa for lower-skilled employment (subject to a ‘stand-down period’).

If you are subject to a stand-down period, you cannot be granted a further Essential Skills Work Visa for lower-skilled work. You may still be eligible for a different type of visa, or for an Essential Skills Work Visa to do mid- or higher-skilled work.

The only way to satisfy the stand-down requirement is to spend 12 consecutive months outside of New Zealand.

Visas applied for before 28 August 2017 are not considered when calculating the time spent working in lower-skilled employment.

※引用元:【 goo.gl/BYJxtd 】Immigration(移民局HP)

既に3年「Lower Skill」のワークビザでニュージーランドに滞在し、再び「Lower Skill」のワークビザを取得する場合は、その前に12ヶ月(連続して)ニュージーランド国外で過ごさなければなりません。しかし、「Lower Skill」に該当しない別のタイプのビザへの申請資格まで否定されるわけではありません。

例えば、3年「Lower Skill」のEssential Skills Work Visaを取得していたが、次回の申請を「Mid Skills」出会ったり「Student Visa」などのビザに変更することは原則可能であるということです。ただし、申請適格者でない滞在ビザについては申請できません。事前に申請予定のビザの注意書、説明書にはよく目を通しておきましょう。

また、今回の2017年8月28日より以前の申請に対しては最長36ヶ月の計算に含まないとされています。

2018年8月28日前後に「Lower Skills」に申請する方へ

2017年8月28日直前にEssential Skills Work Visa(現行のLower Skill)を申請し2018年8月28日直前に期間満了する方が、次回「Lower Skill」のビザへ申請する場合、最長36ヶ月のカウントの起算点は次回の「Lower Skill」のビザの期間が始まる日からということになります。

 

2017年8月28日以降にEssential Skills Work Visa(現行のLower Skill)に申請した方は、既に最長36ヶ月のカウントが開始されていますのでご注意ください。

 

Essential Skills Work Visaの変更点 〜パートナー〜

 

まず、このワークビザ(Essential Skills Work Visa)は申請者のみを対象としています。よって、父(申請者)に妻(パートナー)、子ども(パートナー)がいたとしても、このEssential Skills Work Visaの申請そのものに、三人を含めることはできません。これは「Higher Skill」だろうが変わりません。

Your partner or dependent children may be able to apply separately for visas based on their relationship to you.

※引用元:【 goo.gl/BYJxtd 】Immigration(移民局HP)

 

しかし、パートナーはワークビザ申請者との関係を元にニュージーランドで滞在可能なビザを申請できる可能性はあります。一般的によく聞く「パートナービザ」の言葉は主にこのことを意味しています。また、「ワークビザに紐付ける」という言葉もこのことを意味しています。離れ離れにならないよう配慮された制度がニュージーランドにはあるのです。

申請者のワークビザに基づいたパートナービザ申請に許可が下りると特典もあります。子ども(パートナー)はNZ国内の学生ビザが取得可能(学費無料)妻(パートナー)はオープンワークビザが取得可能です。オープンワークビザ(Open Work Visa)とは、ざっくり言えばある数種類の就労ビザを一括に呼称したものだと思ってください。ニュージーランド国内で原則自由にどの雇用主の元でも仕事を出来ます。日本人が日本で数ある求人広告の中から好きに選びよさそうな仕事に応募する感覚です。

一方で、このワークビザ(Essential Skills Work Visa)の保持者は、正式にJob Offerをもらい雇用されている会社でしか働くことができません。Job OfferはImmigration(移民局)からの正式な認可が必要なため(年々認可の基準が厳しくなってきている)、実質的には自由に会社選びができない状況となっています。と前置きが長くなりましたが、このパートナー制度にも2017年8月28日より変更が加えられました。

 

画像参照:【 http://goo.gl/tMcqn6 】Immigration(移民局HP)

 

少しわかりにくいですが、上2つのYesが「Higher Skill」「Mid Skill」です。つまり、今回の変更で「Lower Skill」のワークビザに基づくパートナーのサポートが認められないことになりました。彼らは自力でニュージーランドに滞在可能な何らかのビザを取得する必要があり、「Open Work Visa」のように自由度の高いビザを取得できない可能性がかなり高まります。学費などの特典も原則なくなります。

Are there special arrangements in place for family members already in New Zealand?

Yes. Family members who already hold a visa on 28 August 2017 on the basis of their relationship to a lower-skilled Essential Skills work visa holder may continue to be eligible for a visa on the basis of their relationship, until the Essential Skills visa holder is subject to a stand-down period.

 

引用元:【 http://goo.gl/tMcqn6 】Immigration(移民局HP)

 

但し、2017年8月28日時点で既に「Lower Skill」のワークビザに基づくパートナービザを保持している家族に関しては、ワークビザの12ヶ月の国外での滞在の期間に到達するまでは引き続き「Lower Skill」のワークビザに基づくパートナービザを継続できる可能性も残されているとされています。

 

しかし、例外もあります。

Are there special arrangements for family members of students, or ex-students?

Essential Skills visa holders who are undertaking lower-skilled work and previously held a student visa can support visas for their partner or dependent child(ren) if they meet the following criteria:

  • they held a student visa which allowed them to support a partner for a work visa or a dependent child for a student visa, and
  • they held a post-study work visa based on that student visa, and
  • they supported their partner or dependent child for a visa based on their relationship while holding a post-study work visa.

引用元:【 http://goo.gl/tMcqn6 】Immigration(移民局HP)

 

・以前に家族をサポート可能な「学生ビザ」を保有しており、

・その「学生ビザ」に基づく「ポストスタダィワークビザ」を取得しており、

・「ポストスタディワークビザ」に基づいてパートナーをサポートしていた者

「Lower Skill」のワークビザで上記の条件を満たす場合はパートナーのサポートが可能となるということです。ポストスタディワークビザ(Post Study Work Visa)を簡単に言えば、ニュージーランドの専門学校などで資格を取得した人が卒業後就労可能となるビザです。もちろん、どんな資格でもOKというわけではありませんが。詳細は移民局のホームページで確認できます。※「https://www.immigration.govt.nz/new-zealand-visas/apply-for-a-visa/about-visa/post-study-work-visa-open

 

 

ここまで読んでパートナー制度のイメージがいまいちつかない..という方は下記の記事も参考にしてみてください。

ワークビザ・永住権の超厳格化!新基準から考えるべきこと

2017.04.22

 

 

まとめ

 

 

2018年8月28日現在の法廷最低時給がNZ$15.75です。ニュージーランドでは日本のように年功序列やら勤続年数やらで評価されません。当たり前ですが、希少で日々スキルや知識を伸ばしつつ稼げる単価の高い人でないと基本的には最低賃金でしか働くことができないのが現実です。一介のホールスタッフやキッチンスタッフ、ホテルスタッフではまず時給NZ$20も夢の領域です。知り合いの大手チェーンのアジア系スーパーのマネージャー(店長クラス)で時給NZ$25くらいです。このクラスのマネージャーならANZSCOのスキルレベルの兼ね合いで「Mid Skill」に該当する可能性もありますが、個人経営の零細企業だと賃金面では厳しいと言わざるをえません。

 

一方、大工さん、整備士さん、電気屋さん、水道屋さんは比較的高給です(完全に人手不足です)。知っている人の中で時給NZ$40を超える人も少なくありません。しかし、日本で職務経験があっても簡単ではありません。英語が完璧でないために経験はあるのにニュージーランドで大工の仕事を見つけられず帰国せざるをえなかった語学学校の友人も数人見かけました。とっさの危険の際に少なくとも英語でも反応できるだけの語学スキルは絶対です。とりあえず語学も仕事もNZにこればなんとかなるだろ..レベルならオススメはしません。相応の覚悟で自己研鑽されることをオススメします。

 

 

それでは今日はこの辺で!! Bye!!

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