実際経験した不動産(フラット)契約上のトラブル in NZ

国が違えば文化も違う。

同じくして、ニュージーランドでの賃貸物件(以下:フラットと略)の契約の事情は日本とは大きく異なります。シェアハウスやフラットの賃貸借契約は不動産会社ではなく個人間(家主と賃借人)と締結することの方が圧倒的に多いのが現状です。しかし、個人間の契約だと不動産会社との契約よりも必然的にトラブルが発生しやすくなる傾向にあると感じています。

 

今回は僕がニュージーランドのクィーンズタウンで3年間生活してきた中で経験した「フラットの賃貸に関するトラブル」、「そのトラブルをどのように乗り切ったのか」の2点に着目し記事にして見たいと思います。

 

注意書き

※僕は法学部でしたがNZ法専門の弁護士ではありません。法律学的な思想に基づいたオススメの行動は記載していますが、具体的な裁判例などを記載しているわけではありません。裁判などに発展する場合は現地の弁護士に相談することをオススメします。

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ケース1:Bondが返ってこない??

Bond(ボンド)とは、日本でいう「敷金」です。

家賃を週払いするのがニュージーランド式です。入居時に1〜数週間分の家賃を家主に預ける場合がほとんどです。そして、多くの場合退去時に支払ったボンドは返却されます。しかし、過失(不注意など)によって家の備品を壊したり壁に穴をあけてしまったりした場合は、退去時に預けたボンドから差し引かれるか追加料金を請求される流れとなります。

 

僕が体験したケース

僕も家主と賃貸借契約を締結した際、ボンドを2週間分($360)支払うように言われたので支払いました。もちろん、「基本的には返却される」という説明付きです。そして、約10ヶ月その部屋で生活し退去しました。退去時には大掃除を行い、入居時と全く同じように現場復帰を行いました。その後、家主の立会いのもとOKをもらい次の部屋へ移動。

その後ボンドが口座に振り込まれるのを待っていたのですが、何日経っても振り込まれません。しびれを切らして、「ボンドって振り込んでくれた??」とメールで催促して、ようやく全額振り込まれました。

 

対策1:ボンドの扱いを契約前に明確にしておく!!

日本の物件でもたまに「保証金」などという名目で、全額もしくは大部分が返却されないような契約を行っている不動産会社があります。大学時代に生活していた部屋では、敷金のつもりで15万円支払っていたのに返却されたのは3万円でした。

質問すると、「契約書を読み給え!」ということで気づいた時には後の祭りという..。

なので、契約前に必ず契約書・口頭の両方でボンドの返却の有無の確認を行い、異常がなければ返却してもらえることを明確にしておきましょう。物件によっては$1000単位でボンドを支払うこともあります。多少面倒ですが、あとで痛い目に合わないためです。

 

 

対策2:ボンドの振込の期日を決めておく!!

僕のケースでは、催促のメールを送ったらその日のうちに振り込んでくれたので「完全に忘れていた」のでしょう。しかし、気が気じゃありませんし、トンズラされるのも嫌なので可能な限り早急に現金を取り戻すことが重要だと思います。

 

ここで重要だと思うのが、退去時にボンドの支払期日を決めておくことです

例えば9月30日(土)に退去予定の場合、「10月2日(月)の午後2時まで」というように明確な時間を区切っておきます。「じゃあ、後日よろしく」などと口約束しているよりも確実です。特に、ニュージーランドからの出国間近に退去する場合は、必ず出国前までに支払ってもらうようにしておくと安心です。

日本帰国後にトンズラされても強制的にボンドを徴収する手段がありませんからね。

 

 

ケース2:勝手に契約期間を設定されてた??

フラットから退去する時は多くの場合、2週間前までに知らせることが条件にされています。

通知が退去日の1週間前だったり、退去予定日の1週間前に「やっぱ後1ヶ月!」などと言えば家主さんも困ってしまいます。すぐに次の入居者をみつけられるわけではありませんし、次の入居者が決まっているのに急に延長されたら家主にも次の入居者にも金銭的な損害が出ます。そういう意味で2週間までに通知することが条件にされていることが多いのです。

もし破ると「administration fee(管理費用)」などという名目で、追加の費用を請求されることが多いです。

 

僕の体験したケース

現在の物件に入居した6月中旬のことです。今のニュージーランド就労ビザが期日を迎える頃合い(10月)に引越しを考えているということを事前に伝えました。これは、ある程度の時期を伝えておくことで家主も計画を立てやすくなるだろうと考えたためです。

 

ところが、家主は執拗に退去日を訪ねてきました。しかし、まだ3ヶ月以上先の話。仕事の調整も次の引越し先の物件も何も決めていない状態だったので具体的な日付は答えられないと伝えました。すると家主は

「今の就労ビザの期日でいいから、とりあえずその日付書いておいてくれないかな??」

と言ってきたので記載しておきました。その日付は10月14日です。そして、8月の最終週に仕事のスケジュール調整と次の物件の目処が立ったので

 

「9月30日(土)に退去します」と伝えると…

「10月14日退去ということで既に確定している。それ以前に退去するなら、14日までの家賃と管理費用$360を徴収する」…などと言ってくるではありませんか!!試合開始のゴングが鳴った瞬間でした。

 

 

対策1:相手の非を徹底的に攻める

こういうことは時間をおくと状況が悪化するのでNo timeで対応することが大事です。なので、僕も返信を受けてから30分以内に反論のメールを書きました。要点は7つ、

 

・「何勝手に人の退去の日付を確定させてるん??」

・「あなた、とりあえずでいいから日付書いておけって言ってて、今言っていることと100%違うけど、どう説明するの??」

・「3ヶ月経っても契約書のコピー送ってこない!!それまでにあなたが細工しなかったという証拠がない。」

・「わざわざ5週間以上前に通知しているにも関わらず、勝手に確定させた10月14日に固執するのはなぜ?」

・「あなたは私に対して義務を全うしていないから、私もあなたに対する義務を全うする必要はない。」

・「従って、計3週間分の家賃を無駄に徴収するのであれば、我々も滞在しながらにして3週間分の家賃は支払わない。なぜなら、あなたは私に対する義務を怠っているにもかかわらず自分の権利を主張するからである」

・「納得できる説明がない場合は、当然feeなど支払う余地もない。」

・「ボンドを返さないなら、次のステージとしてCounsilにこの話を持っていく」

 

まず、謝ってはいけません。次に、「〜と思います」など曖昧な言い回しは厳禁です。そして、感情ベースではなく全て論理と事実ベースで理詰めして退路を断たねばなりません。更に、やりとりは全て文書で残るメールなどで行うことです。

 

まぁ僕の場合は確実に事実と違う上に証人までいたので相当強く出ました。半分くらい脅しに近かったと思います(苦笑)原文の英語のメールを読み返すと汚い英語使いすぎなことに気づきました。でも、相手も狡い真似をして利益を得ようとしていたので自業自得です。

 

 

対策2:安易に契約書に退去日を書かない

賃貸借契約の場面では、「最低契約期間」が定められていることが多いです。

例えば、3日だけ物件借りたいですって人がいても契約期間が短かすぎですよね。「てか、ホテル行けや」となります。

家主は頻繁に入居者を探さなければいけないので大変です。従って、「最低2か月は契約してください」などと条件が定められていることが多いのです。ここで注意すべきは「最低契約期間」の定めがあるだけかどうか…ということです。契約書に「退去日」を決めろと記載されていなければ、わざわざ記載して変な係争に発展するリスクを負う必要はありません。もちろん、契約書によって状況が異なってきますので注意が必要ですが。

善意のつもりが逆手にとられて非常にあっけにとられました。

 

 

まとめ

「自分の身は自分で守る!!」

「誰も助けてくれない!!」

 

と自覚することです。日本のように消費者相談センターなど、無料で法的な相談に乗ってくれる機関を僕は知りません。もちろん、弁護士に相談すれば助けてくれますが、多分数百ドル程度のボンドよりも相談料の方が高くなること間違いなしです。しかし、相手が引いてくれるのを待っているだけではほぼ確実に相手の都合のいいようにことが運ばれることになってしまいますよ。

 

それでは、今日はこのへんで!!Bye!!

 

 

NZ, Queenstownでの不動産探しまとめ

第一弾:クィーンズタウンでの不動産の探し方

クィーンズタウンで賃貸物件(フラット)を上手く探す方法

2017.09.10

 

第二弾:クィーンズタウンで不動産を探すコツ

クィーンズタウンでフラット(賃貸)探す時に心がけたいコツ

2017.09.15

 

第三弾:居住エリア紹介 〜Town Centre周辺1〜

クィーンズタウンのフラット(賃貸):Town Centre周辺1

2017.09.16

 

第四弾:居住エリア紹介 〜Town Centre周辺2〜

クィーンズタウンのフラット(賃貸):Town Centre周辺2

2017.09.19

 

第五弾:居住エリア紹介 〜Frankton周辺から東側〜

クィーンズタウンのフラット(賃貸):Frankton周辺から東側

2017.09.28

 

第六弾:不動産を探す時の注意点1

クィーンズタウンのフラット(家)。家賃と物件を探す際の注意点

2017.03.28

 

第七弾:不動産を探す時の注意点2

クィーンズタウンのフラット(家)。相場と物件を探す際の注意点2

2017.03.30

 

第八弾:実際に経験した賃貸でのトラブル

本記事です。

 

 

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2 件のコメント

  • こんにちは、今クイーンズタウンに滞在している学生です。今日突然、一週間後までに退去するように言われました。予定では後、1ヶ月滞在する予定なので、いきなりで困惑しています。知人に貸すからだそうです。1ヶ月だけだと短くて新しいフラットを探すのも大変です。こんなことって普通なのでしょうか?何かアドバイスあれば教えてください。

    • こんばんは。かなり遅くなってしまいました。もう既に何らかの結論を得てらっしゃるかとは思いますが..。

      いきなりそんなことを言われると不安で夜も眠れませんよね。心中お察しします。ですが残念なことに普通とまでは言えずとも割とあるケースです。僕の元同僚の男性も1週間で出て行けと言われていました。ですが、賃貸借契約書の内容にもよりますが、基本的にはNZでは賃借人(借りている人)が日本よりも法的に保護されていません。契約書の内容はどのようになっていますか??

      アドバイスとしては、まず契約書の内容を再度確認しましょう。既に交わしている内容に反するようであればそれを主張せねばなりません。出ていかねばならない場合でも黙っているだけでは状況を好転させることはできません。あと1ヶ月の予定をくんでいるのであれば、「宿がないのは流石に困るからどこか紹介してくれないか??」と食い下がるべきでしょう。相手に心当たりがあるなら教えてくれるかもしれません。

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